デンタルケアについて

今回はわんちゃんのデンタルケアについて紹介します☆

 

わんちゃんの歯石

わんちゃんの歯垢が歯石になるのはわずか3日と言われており、歯石になってしまうと歯磨きでは取れなくなってしまい歯周病などのリスクが高くなります。そのため毎日の歯磨きを習慣付けて行うことで口内環境を良好に維持しましょう。

歯磨きガムは補助ケアとして

歯磨きガムは、それだけではなかなか完全に汚れを取ることは難しいので、歯磨きのご褒美として補助的に使ってあげると良いでしょう。適切なサイズ、歯を傷つけないように硬すぎないもの、長く噛めるように繊維質で、美味しいものを選びましょう。一気に飲み込むことがないように上顎の奥にある大きな歯に汚れが付きやすいので、その歯を狙ってガムを持ってあげるのも良いです。

麻酔下スケーリングのすすめ

1歳のわんちゃんの90%は歯周病があると言われており、歯磨きをしていてもなかなか歯石が無い状態にするのは難しいものです。麻酔をかけないハンドスケーリングでは犬を押さえつける時間が長くなってしまったり、歯石を取るときに少なからず痛みが出てしまうこともあるので、わんちゃんにとって大きなストレスになってしまうことがあります。そのため、1年に1度ほどのペースで麻酔を使ったスケーリングをお勧めしています。最近の研究結果の1つに年に1度の麻酔下スケーリングが死亡リスクを18.3%低下させたというものもあります。歯磨きが苦手な子は特に、毎年のスケーリングで歯の汚れをリセットし、毎日の歯磨きでその状態の維持ができると素晴らしいです。

歯磨きの練習

6ヶ月齢未満なら歯磨きに慣れるのが早いので、乳歯は生え変わってしまいますが、小さいころから練習出来るととてもよいです。成長してからだと歯磨きに慣れるまでには1ヶ月ほどかかることも。それでも気長に少しずつ挑戦し続けることが大切です。まずは片側だけからでも。口内炎など口に痛みがある時や、乳歯の生え変わり時期の歯磨きは控えましょう。

ステップ1 口まわりを触ってみる

普段のスキンシップの延長で口元を触らせてくれたら、お菓子をあげて褒めてあげましょう。お菓子に集中している間に触ってみるのも良いでしょう。少しでも触らせてくれたらご褒美をあげましょう。

ステップ2 口の中を触ってみる

唇をめくって、歯や歯茎を触りましょう。軽くタッチしたらご褒美を。慣れてきたら、歯茎に沿って指を奥のほうへ入れます。少しずつ時間を延ばしましょう。ご褒美を忘れずに。

ステップ3 歯磨きシートを使う

指にシートをしっかりと巻きつけて、初めは前歯を軽くこすり磨きしましょう。慣れてきたら奥歯にも挑戦。できたらその都度ご褒美を。

ステップ4 歯ブラシを使う

水で湿らせた歯ブラシに犬用歯磨きジェルなどをつけて優しく磨いてあげましょう。軽く唇をめくって歯ブラシをあてます。上の奥歯や犬歯には汚れが溜まりやすいので丁寧に。上の犬歯の後ろを包むように持つと口が開くので歯の裏側にもアプローチできます。