猫の避妊手術
避妊手術は望まれない妊娠を防ぐだけでなく、性的なストレスを軽減させ、性ホルモンが関わる病気や問題行動の予防をすることができます。
猫は季節繁殖動物なのでとくに春から夏にかけて発情します。猫の発情期は犬のように発情出血がないので分かりにくいですが、大きな声で鳴く、床の上をごろごろする、外に出たがる、食欲の減少、トイレを失敗するなどが見られます。当院では卵巣と子宮を全摘出し、1泊の入院をします。
どんな病気が予防できるの?
- 卵巣と子宮の腫瘍
- 子宮蓄膿症
- 乳腺腫瘍(猫ちゃんは9割が悪性腫瘍です。避妊手術のタイミングで予防効果が変わります:6 か月齢、7〜12 か月齢、1歳を超えてからの避妊手術での予防効果はそれぞれ 91%、86%、11%です。)
手術のタイミングは?
当院では性成熟を迎える生後6か月を過ぎた頃から避妊手術を実施しています。猫は定期的にではなく交尾刺激があって排卵するので、交尾がない限り約 7 日間の発情期を 15-21 日周期で繰り返します。このため、犬のように発情周期や時期によって避妊手術を避けるのは難しく、理想的ではありませんが発情期でも手術は可能です。乳腺腫瘍の予防効果を高めるために 6 か月齢〜1歳齢での避妊手術をおすすめします。
避妊手術費用に含まれるものは?
手術日当日の血液検査、レントゲン検査、点滴、手術費、入院費、術後服(またはエリザベスカラー)
* 費用は体重によって変わりますのでお問合せください。
手術の流れは?
前日 21:00 ごはん終了。これ以降はおやつもなし。お水は飲んで大丈夫。
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当日 7:00 頃 朝起きたタイミングでお水終了。
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9:30 朝ごはん食べずに来院(お預かり)
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血液検査・レントゲン検査・点滴
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入院
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翌日診察時間内のお迎え
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10 日から 14 日後に傷口の確認と抜糸
手術後は…?
2、3 日はいつもよりおとなしくなることが多いですが、家で安静にお過ごしください。食事はいつも通り与えていただいて大丈夫です。術後服を着せてお返しいたしますが、抜糸までずっと着せておきましょう。患部を舐めたり、ぬらしたりしないようにしていだだくことが大切です。
手術後は太りやすい?
成⻑期の終了によって必要カロリー量が減るのに加え、ホルモンバランスの変化で食欲増加傾向があるので太りやすくなることがあります。術後2日以内には食欲が20%も増加すると言われています。子猫用のフードはカロリーが高いので成猫用フードもしくは避妊去勢手術後用の低カロリー製品に変えると良いでしょう。
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