泌尿器疾患 Part 1
2019年もあと1ヶ月半となりました。風が冷たくなり寒い季節となってきました。
今回は寒い時期に増える病気についてお話します。
泌尿器疾患 Part 1 尿道閉塞
膀胱結石や炎症による腫れなどで尿道が詰まってしまい、排尿ができなくなってしまう状態のことです。結石だけでなく、腫瘍や前立腺疾患(犬)が閉塞を起こすこともあります。また、猫ちゃんの場合このような物理的な閉塞だけでなく、機能的閉塞も多くみられます。
放置してしまうと、尿を作り出す腎臓に負担がかかり、急性腎不全や尿毒症を引き起こしてしまうことのある恐ろしい病気です。
男の子は女の子に比べて尿道が細いため発症しやすいとされています。
〇症状
頻尿(残尿感)・トイレの姿勢をとっている時間がいつもより長いが尿量が少ない
排尿時に痛がる・血尿
膀胱炎と同じような症状ですが、放置してしまうと膀胱や尿道の炎症状態が悪化し、尿道閉塞へと繋がってしまいます。
〇生活環境でのケア
涼しくなると飲水量が減ります。特に猫ちゃんは元々飲水量が少なく、濃縮した尿を生成しているので、尿路疾患を発症しやすい動物です。
メインの食事をウェットフードに変えたり、ドライフードにお水を足したりして食事と一緒に水分もとれるように工夫してあげると良いでしょう☆
尿道閉塞は命を落としてしまうこともある恐ろしい病気です。トイレの様子がいつもとちがう、食欲が落ちてきているなど、普段と変わった様子が見受けられたら早めに動物病院を受診しましょう。また、一度尿道結石ができたことがある子は体質上繰り返すことが多いです。できやすい子は尿路疾患用の処方食をなるべく続けて、定期的に尿検査をすることをオススメします☆