泌尿器疾患 Part 2

今回は猫の慢性腎臓病について紹介します☆

慢性腎臓病とは?
慢性腎臓病は、様々な原因により腎臓の機能が数ヶ月から数年をかけてゆっくりと障害されていく進行性の病気です。犬でもみられますが猫でより多く、特に高齢の猫でよくみられる疾患です。慢性腎不全の猫の半数以上が7歳以上であったという報告があります。腎不全が進行していくと尿毒症の状態になり、生命維持のための治療が必要になります。

原因
腎臓の炎症、家族性または先天性の疾患、感染症や腎毒性物質、腫瘍、尿石症など

腎臓の働きと慢性腎臓病の症状
腎臓は毒素や老廃物を尿に濃縮して体の中から排出したり、体の電解質のバランスを調節したり、内分泌機能や代謝機能など多くの役割を担っています。腎臓は様々な働きを担っているので、症状も様々です。尿の濃縮が上手くいかないために、多尿になり脱水したり、その脱水を補うためにたくさん水を飲むようになります。また、腎臓から出る赤血球をつくる因子が減って貧血になったり、血圧の調節が上手くいかずに高血圧になる子もいます。たまった毒素の影響で神経障害がみられたり、その他にも口内炎、胃炎、嘔吐、食欲不振、体重減少とさまざまです。

治療
腎不全は治すことができません。しかしねこちゃんが感じている不快感やストレスを軽減してあげることはできます。具体的には、進行を抑えるために薬を使ったり、療法食に切り替えてあげます。また、出ている症状を緩和するためのお薬を飲ませたり、脱水を補正するために輸液を行います。

最後に
腎臓は障害をうけても、残りの正常な細胞が障害を受けた細胞の機能を代償してくれるので、腎臓の75%以上が繊維化などによって機能を失うまで、目立った腎不全の症状が見られません。そのため、症状が出る前の初期の腎不全を見つけるためには定期的な検診を行うことが必要です。超音波検査で腎臓の形を観察したり、尿検査や血液検査を行って腎臓の状態を評価しましょう。
食欲や元気はあるか、痩せてきてはいないか、尿の回数や色、量に変化はないかなど、普段から確認してあげましょう。